今回は社会人なら知っておきたいルール、法律について紹介するよ!
社会人なら知っておくべきってことは、IT分野だけじゃなく、みーんなが知っておくべきってことでいいんですか?
そうだね!
もしかしたら、わざわざ覚えなくても知っている知識かもしれないね。
ぼ、ぼく、ちなみに秘書検定持っているんですが、役に立ちますかね。
やきそばくん、意外!!
へーすごいねぇ
僕は秘書検定持っていないからわかないけど、もしかしたら共通の用語とかは出てくるかもしれないね!
知っている用語を探しつつ新しい用語もどんどん覚えていこう!
知的財産権
コピーと著作権
コピーできるものはコピーしたほうが効率がいいのは確かだ。
けど一生懸命作ったものをコピーされて勝手に売られてしまったら、作った本人としては辛すぎるよね。
コンテンツを作った本人の権利を守るためにあるのが知的財産権なんだ。
映画やソフトウェアをコピーして配布してはいけないのはこの知的財産権があるため。
知的財産権には木構造のこんな種類がある。
著作権は著作物(文学、音楽、美術など)に関する権利。
氏名を記載する氏名表示権や内容を勝手に変えちゃダメだよという同一性保持権からなる著作人格権。
副政権、演奏権、公衆送信権からなる著作財産権などがあるんだ。
著作権は70年で権利が喪失して、プログラムにも著作権は適用されるということをおべておこう(ただしプログラムの著作権は個人ではなく特別な契約がない限り会社が持つことになる)
発明やデザインは別の分類
発明やデザインは著作権とは別の分類の知的財産権が行使される。
産業財産権という権利で、登録しないと権利を得ることができないんだ。
特許と聞くとわかりやすいと思う。発明した段階で権利が得られる著作権とは異なり、申請して登録して初めて権利を獲得できるという点を押さえておこう。
フリーソフトの著作権周りのこと
無料で配られているソフトには著作権はないのか。と思いきやちゃんと著作権が発生しているので注意してね。
フリーソフトは基本的に著作権が適用されていて、勝手な改変や再配布は禁止されている。
似たような名称のフリーソフトウェアに関しては、コピーや改変などに対してほとんど制限のないから自由に改変したり再配布しても問題はない。
似ている名称だから間違えないようにしたいね。(割とごっちゃにされることもあるけど、しっかりと分けて覚えておいたほうがいい)
お、オープンソースソフトウェアというものを聞いたことがあるんですが、それってどういった分類になるんでしょうか?
オープンソフトウェア(OSS)はソースコードを公開して解析や派生ソフトウェアの生成を認めたソフトウェアのことだよ。
つまりは改変や再配布しても問題ないって認識でいい。
LinuxやAndroid、Apache、Firefoxなどが該当するね。
無料で使える上に自由に改変して再配布してもいい!
ごめんなさい、再配布っていう意味がいまいちわからないんですが。
あーごめんごめん
再配布っていうのは簡単にいってしまうと、改変したソフトウェアを売ったり、無料で公開したりする行為だよ。
元々配布されていたものを若干変更をして配布し直すから再配布っていうんだ。
個人情報保護
個人情報とは
昨今では個人情報がうるさいくらいに騒がれているけれど、個人情報とはそもそも何なのか。
個人情報とは、個人についての情報で、その情報によって中身や別の情報との照合によりある特定の人物ということがわかるもののことを言うよ。
基本的には、氏名、生年月日、性別、電話番号、病院のカルテや成績表、映像、音声、ネットショップの購入履歴も個人情報に分類される。
一点注意点としては個人情報保護の対象となっているのは、生存している個人という点。
死んでしまった個人については話番号を無断で公開されても文句を言えなくなるんだ。
死人の個人情報を公開しようという輩はそうそう現れないけどね。
個人情報の取り扱いにはご注意を
個人情報の取り扱いには注意を払おう。
自分でシステムを利用するときももちろんだけど、今後システムを開発する側になったときは特に個人情報保護法とセットで確認する必要があるよ。
個人情報保護法という法律では、OECD(経済協力機構)が定めたプライバシーガイドライン8原則に則る必要がある。
①収集制限の原則(同意を得る)
②データ内容の原則(データを正確で最新に保つ)
③目的明確化の原則(収集目的を明確にする)
④利用制限の原則(同意した目的にのみデータを使う)
⑤安全保護の原則(データを安全に保護する)
⑥公開の原則(運用方法を公開する)
⑦個人参加の原則(データの修正や消去に応じる)
⑧責任の原則(情報収集者は責任を負う)
個人情報を有する事業者はこの原則を守る必要があるから、今後個人情報を扱う場合には注意しよう。
ITパスポートを受験する上ではこういった原則があるということを何となく知っていれば十分だよ。
セキュリティ法規
セキュリティで法律違反をしないように、されないようにするために、しっかりとIT関係の法律は知っておこう。
不正アクセス禁止法
不正アクセス行為やその助長行為を禁止する法律が不正アクセス禁止法だ。
正当な権限がない人がネットワークを介して不正なパスワードを入力したり、セキュリティホールをついて他社のコンピュータにアクセスする行為を指す。
ハッキング(クラッキング)と聞いて思いつくところは基本的にこの法律に引っかかる感じだ。
ただウイルスプログラムを作成すること自体は法律違反にはならず、アクセス管理をそもそもしていないコンピュータへのアクセスは法律違反にはならない。
プロバイダ責任制限法
インターネットの掲示板やSNSでプライバシー侵害をされることが起こっている。
そんな時にプロバイダやWebサイトの管理者に情報発信者の氏名・住所の開示や侵害情報の削除を求められるようにしたのがプロバイダ責任制限法だよ。
掲示板に書かれた文章でプライバシー侵害が起こっても掲示板管理者ではなく、侵害を行った嗅いた張本人に責任があるという取り決めだ。
求められれば情報公開、削除ということを実施するのが一般的だけど、これを拒否して公開、削除を絶対実施しなければいけないわけではないのは注意点だ。
不正競争防止法
どんな手を使っても売る!という悪い考えを防止するために生まれた不正競争防止法。
競争相手の企業に対して悪い噂を流したり、他社製品の複製品を作って売るなどの不正競争を取り締まる法律だ。
他の企業や商品と似たドメイン名を使って不当に利益を得たり、他者に損害を与えたりすることも違反行為だよ。
特定電子メール法
広告メールを規制する法律だ。
利用者が承諾をしたときだけ広告メールを送り、送信者の氏名・名称が明示されている必要があるという内容だ。
偽造メールアドレスからの送信禁止、架空アドレスへの送信禁止なども定められている。
国外から送信されたメールも規則の対象内だよ。
ぼ、ぼくのところに届く迷惑メールってのは特定電子メール法違反ですかね?
そうだね。
不正にやきそばくんのメールアドレスを取得していれば不正アクセス禁止法にも引っかかる内容だと思うよ。
標準化
標準化とは
どこのメーカーの電球やネジを買ってきてもすっぽり家の家具に収まるのは、各メーカーがサイズや性能を利便性を重視して統一してくれているからだ。
これを標準化と呼ぶ。
標準化を進め、承認する団体も多く存在するんだ。
主なところはこんな感じ。
ISO:標準化期間の親玉
IEEE:米国の標準化機関
ITU:国連の標準化機関
W3C:ウェブで使われる技術の標準化推進
これらの標準化団体に認められたもの同士なら互換性があり、利便性が高い製品である証明になるんだ。
ITの世界の標準化についても見ていこう。
JANコード
商品についているバーコードは標準化の一つなんだ。
どんなふうに線を作るかが決められているからレジが変わっても同じ商品なら同じバーコードとして読み取ることができるわけ。
日本で使われるバーコードはJISが定めたJANコードと呼ばれるものだよ。
0~9の数字のみを選文に変換する規約で、8桁と13桁の2種類から選ぶことができる。
13桁が標準タイプで8桁が短縮タイプ。どちらの場合を選択してもメーカーコード、商品アイテムコード、チェックディじっとの3種類の情報が含まれているよ。
QRコード
続いてはQRコード、キャッシュレス決済の場面でも使われるQRコードはバーコードをベースにしているけれどバーコード以上に情報を格納することができるんだ。
高速に読み取ることができて、漢字やバイナリデータを含むデータを付けることができる。
ISOとIEEE
ISOは標準軌間の親玉だったね。そのISOが出している標準規格は様々な種類がある、ITで使うのは主にこんなところだよ。
ISO9000:品質管理のマネジメントシステムを作る
ISO14000:環境管理のマネジメントシステムを作る
ISO20000:ITサービスのマネジメントシステムを作る
ISO27000:セキュリティ管理のマネジメントシステムを作る
これらに沿えば、システムを決められた形で作ることができるんだ。
よく聞く用語としてIEEEについても補足しておく。
IEEEは通信分野などでよく取り上げられる標準化機関だよ。
特にIEEE802委員会はLANの標準化を行うため、かなり身近だと思う。
無線LANなどの企画にも精通しているから、異なるメーカーの無線ルータや無線LAN子機を購入してうまく繋がるのはIEEEのおかげなんだよ。
まとめ
今回は法律や標準化について解説してきたわけだけど、どうだったかな?
QRコードとかバーコードがみんなが協力して同じ形で統一してくれているから、あんな使いやすいものになってるってわかって面白かったです。
き、企業は時に競争しつつも、社会のためにみんなで協力する感じがとても好感を持てました。
法律も標準化もより良い社会のためにやっていることだから、それも理解した上でITパスポートの試験に迎えると理想だね。
じゃあ今回はここまで!また次回!
はい!ありがとうございました!!