今回は会社組織について、そもそも会社って何?ってところから解説していくよ!
か、会社って何?って聞かれると確かにイマイチピンときませんね
うーん、給料をくれるところ?としか考えたことないです!
会社組織がどういった仕組みで動いているのかを理解することで、試験の役にも立つしこれから自分が働く上での参考になる言葉も学べるから一石二鳥だよ。
じゃあ、会社組織に関する勉強スタートしようか!
株式会社って何?
よく聞く株式会社ってそもそも何なのかって知ってる?
会社を作る時にはお金が必要になるんだけど、そのお金が誰がどのようにして出して、どんなリスクを負っているかによって会社は分類することができるんだ。
代表者に無限責任がある合資会社、お金を出した人全員に無限責任がある合名会社など。
一番よく聞く株式会社は、株主がお金を出し合うことで成り立つ会社で設立や運営に厳しい条件があるものの、倒産しても出資した分のお金だけ失うというものになっている。
株式会社では株を持っている人が決定権を持っているのが大きな特徴だよ。
経営者が全部の株を持っているケースもあるし、株の多数を保有している人が決定権・議決権を持っているんだ。
株という権利を持つことで会社運営がされるのを株式会社っていう理解で良いよ。
会社の理念と組織構造
会社の基本理念
会社には理念や戦略がないとダメだ。
何をしたいのか、何を目指しているのかわからないと、社員たちも何をすればいいのか何を目的に仕事をすればいいのかがわからないから。
企業が何のために存在するのか(存在意義)、使命(ミッション)は何かを短くまとめて物を経営理念って呼ぶよ。
経営理念に対して会社のあるべき姿を定めたものを経営ビジョンと言って、経営ビジョンを実現するための方策を経営戦略というんだ。
これら三つが揃うことで、何を目指して何をすればいいのかが明確になって、会社全体で同じ方向に向けて頑張れるってわけ。
ITっていうのはそんな中で必要とあれば使うツールであるというのを自覚して、ITによってもたらされるビジョンが非常に重要になってくるよ。
組織構造の解説
組織には構造がある。上司や部下、社長という形がなくなってしまったら誰の指示で動けばいいのかも、会社の方向性を正すべき人が不明確になってしまうんだ。
組織構造には様々な種類があって、ここでは3つの組織形態について紹介するよ。
機能別組織:デザインをする人だけのチーム、企画を立案する人だけのチーム、経理のチームといった具合に組織を分ける方法だよ。
チームの中にいる人はみんな同種の仕事をしているのが特徴だ。
1つのチームだけで業務が完結しないからチーム間の連携が重要な組織形態だね。
事業部別組織:製品別、地域別といった形で、その範囲において1つの会社のように自己完結的に業務を遂行できるグループを複数束ねて構成する組織だよ。
事業部ごとに成績を競わせてモチベーションを高めている会社なんかがやっている形態だったりする。
カンパニー制組織:企業内に独立した組織を設ける形態だ。
事業部制に似ているけど、カンパニーごとにより一層独立性や裁量権が強くなっているのが特徴だよ。
欠点はカンパニーごとの連携が希薄になってしまう点だ。
プロジェクト組織:事業部制では人員がその自業務に在籍して固定化しがちで必ずしもその人に適切な仕事を割り当てられるとは限らない。
その欠点をカバーしたのがプロジェクト組織で、特定の業務をするために組織の垣根を超えたプロジェクトを立ち上げて業務終了までの期間限定でチームを組む形態だ。
これらの形態をうまく経営方針と合わせるのが経営者の役割の一つになるよ。
PDCAとは
よく聞くPDCAについてもここで押さえておこう。
Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(対策)の頭文字をとったPDCAは業務改善手法の一つだ。
Plan、Do、Check、Actionを一つの塊として、目標のために何度も繰り返すことをPDCAを回すという表現をして、効率的かつ確実に目標に達成するための手法だよ。
例えば、体重を5kg落とすのを目標にしてPDCAを回す場合を考える。
まずはPlanでお菓子を食べないという計画を立てる。Do実行してCheck評価すると体重が0.01kgしか減っていない。Actionでは対策としてお菓子以外の要素をピックアップする。
そして新たなPlanとして、夕食8時後にはデザートを食べないという計画を立て、PDCAを回していく。
多くのことに応用できるから、試験勉強なんかの時にもPDCAを意識すると効率的な勉強ができると思うよ。
具体的に試験勉強でPDCAを回すならどんな感じにすればいいですか?
回し方は自由だけど、目標を細かくすると達成しやすくなるよ。
例えば目標をセキュリティの単元で80%理解をする。として
Planでとにかくセキュリティ用語を覚える。
Doで実践して、評価(Check)で問題集でセキュリティ単元の問題を解く。
Actionでは80%できなかった理由を洗い出して
次のPlanに活かして行く感じかな。
なるほどですね。
何だかそうやって噛み砕くと、PDCAめちゃめちゃ便利そうですね!!
会社が負うべき責任
会社は誰のためにあるのか?
株主、経営者、従業員、顧客…企業に関わる利害関係者(ステークホルダ)は多岐にわたるね。
ステークホルダ全員のためにあるのが会社と考えると、企業活動は公平性や透明性が非常に重要なんだ。
仮に大企業が株主のためだけを考えると、価格の超値上げや技術の独占なんていうことも発生してしまう。
社会みんなが嬉しい形になることが会社が本来目指す目標なんだ。
だからこそ、多くの方面に対して会社は責任を負うことになる。
経営状態がきちんと管理運営されているかを計るコーポレートガバナンス、地球の将来を考えたSDGs、法律を守っているかのコンプライアンス、製造物を作成した責任であるPL法など会社が負うべき責任は文書にもなり、守らなければ法律上罰せられるものもあるよ。
し、試験ではどういった問われ方をするんでしょうか?
問題としてはどの責任が会社として守るべきことでしょうか?みたいな形で出題されることが多いよ。
と、ということは法律を全部名前と意味を覚えるというより、会社が守るべき雰囲気を掴んでおけば大丈夫ですかね?
そうだね、名前をズバッと問われることはないと思うから名前よりもそういった法律とかがあるんだ!くらいが良いと思うよ。
社員の育て方と働き方
研修
新人を育てる上で重要なのが研修だ。
研修には2種類の方法があって、Off JTと呼ばれるものとOJTというものがあるよ。
Off JTは業務から離れたところで行われる研修で、教室で学ぶような研修のイメージでいいと思う。
対して、OJTは、教育係である先輩社員と一緒に業務を通して学んでいく研修の手法になる。
新人研修でありがちな流れとしては、OffJTで新人全員を集めてまとまった研修を受けさせた後、OJTで先輩社員と共に仕事を覚えて行くというスタイルだね。
実際僕なんかはこういったスタイルで新人時代はエンジニアのいろはを教えてもらったりしたよ。
社員を育てる仕組み
HRMは人的資源管理と直訳される。昨今はいかに人的資源を大切にし伸ばしていけるかが大事になってきているんだ。
特に日本では人口が減っているから社員一人に価値がこれまで以上に大きくなってきている。
そのため社員を育てる仕組みというのも数多くあるんだ。
コーチング:意欲や能力があるのに、それを引き出し結果に繋げることができずにいる人材を対象にした人材育成手法。
質問と傾聴を通して自信や自発的な能力を伸ばすのに向いた育成手法だね。
メンタリング:メンター(指導者)がメンティー(育成される側の人)とペアを組んで、対話を通じて自発的な気づきを促し、成長の手助けをする手法。
コーチングと似ているけどコーチングはある程度の能力がある人に対して実施するのに対し、メンタリングは全体的な初心者に向けた育成手法だね。
タレントマネジメント:社員の能力を一元管理し、最適な配置をしたり、キャリアプランのデザイン、戦略的に育成などをすることで企業の価値を最大化する手法。
社員のモチベーション向上やメンタルケアにも効果があると言われているよ。
ゲーミフィケーション:育成過程に積極的に取り組んでもらうために、ゲームの仕組みを応用する手法。
こまめなミッションを設定することで達成感を得やすくしたり、ミッションクリアで報酬を配布することでモチベーション向上・持続させたりするなどの方法がある。
ダイバシティ:直訳すると多様性という意味のダイバシティ。
社員が日本人男子だけで構成される職場ではダイバシティが低くなる。
女性や外国人の登用が進むとダイバシティが高まる。性別や人種を超えた差別撤廃という観点で育てて行く手法だよ。
二人ははどういった働き方が好みかな?
私はメンタリングですね!
実際今もかなりメンタリング的にてっぱん先輩にお世話になっていますよね?
そうだね、コーチングにも近いかな。
たこにやっているのが一番メンタリングだと思うよ。
ぼ、ぼくはタレントマネジメントで働きたいです。
自分の能力を活かせるところが一番モチベーションが上がると思います。
いいねー
自分はどういったところで働きたいのか、とかを考えると知識が自分ごとになるからより一層覚えやすくなるんだよ。
請負とプログラムの著作権は?
プログラム開発の中で外部の会社にプログラムを注文することはよくある。
そういった時に結ぶ契約の一つに請負というものがあるんだ。
請負契約ではプログラムの完成を約束していて納品物としてプログラムや設計書も含まれる。
別の契約手法に準委任契約ってのもあるけど、ITパスポートでは請負契約だけ覚えておけばいい。
では納品物を作るればあとは自由にやってもらっていいという請負契約で作られたプログラムは誰のものか、著作権は誰のものになるか。
答えはプログラムを作った側になる。納品物としてプログラムを渡したとしてもプログラム自体は作った受注者側になるんだ。
ただ、契約時に著作権を委託側(注文側)に渡すという内容を結んでいれば注文側がプログラムの著作権を持つことができるようになる。
そもそもプログラムに著作権があることがびっくりでした。
意外と知られていないことかもね。
プログラムを変更する際は著作権の許可が必要になるってのも一緒に覚えておくと、個人ではなくプログラムは基本会社のものってのもわかると思うよ。
まとめ
今回は会社組織とよくある研修、教育、会社用語について解説してきたけどどうだったかな?
か、かなり就職に関しての知識がついた回だったと思います。
これからの就活で会社を見る観点が増えました。
できるだけメンタリングができる会社がいいな!と個人的には思いましたね。
いいね!
自分ごととして捉えると知識は定着しやすいからどんどん自分の生活に活かせるように問題も解きながら知識を自分のものにして欲しい。
じゃあ、今回はこの辺で、また次回!
はい!ありがとうございました!!